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PEOPLE SHINCHOSHA

営業部書籍担当
S・Fさん

Profile

2023年入社。
営業部書籍販売に配属

 営業部の中で私は「書籍販売」というセクションに所属しています。 書籍は文芸・ノンフィクションの単行本、選書、クレスト・ブックスなど幅広いジャンルを含みます。 それぞれ毎月刊行される書籍一冊につき一人が担当し、「どんな書店で売れるのか」「どんな装幀なら読者に刺さるのか」など営業としての意見を出しつつ、編集や装幀の方と一緒に作戦会議を行います。

 また、全国の書店さんに、どれくらい本を配分するのか考えるのも営業の仕事です。 それぞれの本の読者像を想像しながら この書店さんには☆冊、この書店さんには〇冊、 といった具合で振り分けていきます。

 発売後も気は抜けません。著者の書店訪問やイベント開催など、できるだけ多くの人に本を手にとってもらえるよう、あの手この手のプランを提案します。

 並行して、「書店担当」という仕事も受け持ちます。担当エリアの書店から注文を受けたり、新刊の案内をしたりと、することはたくさんありますが、現場を知り尽くしている書店員さんにお話を伺いながら、市場のリアルを勉強中です。

 営業部の一番の魅力は、一冊の本が形になる過程から読者の手に届くその瞬間まで、作品と一緒に伴走できるところだと思っています。「まだまだ分からないことだらけ」というのが本音ですが、早く一人前になり、自分の考えたアイデアで本を売れるようになりたいです。

入社後一番の思い出

 配属されて2ヶ月目、書店名入りの色紙を作家さんに書いていただく機会がありました。編集者とのスケジュール調整から、色紙やペンの用意に始まり、書いていただいた色紙を一枚ずつチラシと一緒に封筒に入れて各書店へ郵送と働きづめで、すべてが終わったときにはヘトヘトでした。
 後日、書店さんに伺ったとき、私が郵送した色紙が飾られているのを見つけました。遠くから眺めていると、色紙を見た1人のお客さんが、本を手に取りカゴに入れました。
 「自分の仕事が、誰かに本を届けている」——。レジへ向かうお客さんを見送りながら、胸が熱くなったことを覚えています。それからは、書店さんに展開されている本や拡材を見るたび、その裏側にいる人のことを考えるようになりました。些細なことですが、私にとって本の重さが変わった瞬間でした。

ある日のスケジュール

8:15
起床 
9:30
出社
9:40
メールチェック
10:30
新刊説明会。発売される新刊を毎月、編集部が説明してくれます。
12:00
食堂へ。本館で食べるのか別館で食べるのか? 毎日迷います
13:00
書店さんへ
14:00
担当本の社内打合せ
16:00
POP打合せ  書店で飾るPOPをプロモーション部の方々と打合せ
18:00
退社
19:00
この日は友人とライブ会場へ
21:30
帰宅
22:00
読書&ネットサーフィン
24:00
就寝

Off-Time

 フィンランド発祥のスポーツ、モルックにはまっています。私のような運動音痴でも楽しめるのが大きな魅力。最近、新潮社でモルック同好会を設立しました。社内に経験者はいませんでしたが、先輩や同期に話してみたところ、「何それ!気になる!!」と瞬く間にメンバーが集まりました。会社のお昼休みも近くの公園でモルックしています。

就職活動中の皆さんへ

 私は自己アピールがかなり苦手でした。同じように苦手な人はたくさんいるのではないのでしょうか。一つ、私のコツを教えたいと思います。それは、「自己分析に時間をかけること」です。
「何でこの作品が好きなんだろう」「何でこのサークルに入ったんだっけ?」
 身近なところからはじめて、ゆっくり、ゆっくり、煮込むように問いかけ続けてみてください。
 煮詰めて煮詰めて、そうして残った濃い言葉たちが、あなただけの自己PRになります。(私の場合はぬいぐるみ好き、一人旅⦅人の日常を覗くのが好き⦆etc…でした。)新潮社は「これ面白そう」「あれやってみたい」と声を上げれば絶対に誰かが共鳴してくれて、しかもしっかり話を聞いてくれる、そんな場所です。面接官もきっと、あなたの人生をまるごと、味わいながら話を聞いてくれるはず。応援しています!


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